![]() | 環境問題はなぜウソがまかり通るのか (2007/02) 武田 邦彦 (Yosensha Paperbacks (024)) 価格:¥ 1,000 (税込) 1500 円以上国内配送料無料 商品詳細を見る 資源7倍、ごみ7倍になるリサイクル、猛毒に仕立て上げられたダイオキシン、地球温暖化を防げない京都議定書。環境問題は人をだましやすい! 「故意の誤報」を明らかにする、安易なリサイクル推進運動に警鐘を鳴らす書。 |
【商品の説明】
【錦の御旗と化した「地球にやさしい」環境活動が、往々にして科学的な議論を斥け、人々を欺き、むしろ環境を悪化させている!】京都議定書ぐらいでは地球温暖化は食い止められない。
ダイオキシンはいかにして史上最悪の猛毒に仕立て上げられたか、官製リサイクル運動が隠してきた非効率性と利益誘導の実態とは?
【環境問題は人をだましやすい!】
アル・ゴア氏にとっての「不都合な真実」も次々に明らかになる!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
武田邦彦(たけだ・くにひこ)
1943年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。現在、名古屋大学大学院教授。多摩美術大学、中部大学非常勤講師を併任。専門は資源材料学。工学博士。日本工学アカデミー理事。内閣府原子力安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審議会専門委員。著書に『分離のしくみ』(共立出版)、『リサイクル幻想』(文春新書)、『「リサイクル」してはいけない』(青春出版社)、『二つの環境』(大日本図書)などがある。著書『エコロジー幻想』(青春出版社)の一部は高等学校の国語教科書『新編現代文』(第一学習社)に収録されている。
【商品の詳細】
# ペーパーバック: 221ページ
# 出版社: 洋泉社 (2007/02)
# ISBN-10: 4862481221
# ISBN-13: 978-4862481221
# 発売日: 2007/02
【目次】
Introduction
環境問題が人をだます時
第1章 資源7倍、ごみ7倍になるリサイクル
ペットボトルのリサイクルで環境を汚している
分別回収した方がごみが増える?
大新聞が変えたリサイクルへの流れ
リサイクルするにも資源を使う
ペットボトルをリサイクルすることで資源を7倍使っている
欧米人と日本人で大きく異なる衛生感覚
ペットボトルを原料に戻すためにも石油を使う
日本はリサイクルの優等生だというウソ
リサイクルとお金の流れはどういう関係にあるか
我々はリサイクルのためにどのくらいのお金を取られているのか
リサイクルにまつわる国民への裏切り
リサイクルで儲けているのは誰か
国民的運動のように行っている分別回収の虚しさ
約1兆円のお金がリサイクルのために使われ、直接的間接的に我々が支払ってい
る
実際にリサイクルされているのかどうかを調査してみる
本当はごみを分けても資源にはならない
スーパーの袋だけが目の敵にされるのは間違い
ペットボトルのリサイクルより、自動車の量を減らす方が格段に環境にやさしく
本質的
有意義にペットボトルを使って焼却するのが環境に一番良い
ドイツが環境先進国であるとは必ずしも言えない
リサイクルをはやく止めなければいけない理由
ごみ分別の無分別
ごみ袋を特定する必要はまったくない
リサイクルの強要は憲法違反
リサイクルした方が良いものと悪いもの
第2章 ダイオキシンはいかにして猛毒に仕立て上げられたか
ダイオキシンは本当に猛毒なのか
つくられたダイオキシン騒動
かつて撒かれた農薬によって日本の水田のダイオキシン濃度は非常に高かった
日本の水田に散布されたダイオキシンの量はベトナム戦争時の8倍にもなる
ダイオキシンは自然界に普通にあるものであり、数億年前から地上にあった
モルモットと人間ではダイオキシンへの毒耐性が違う
ダイオキシンが生成される条件とは
大昔から人間はダイオキシンに接しながら生きてきた
焼き鳥屋のオヤジさんはダイオキシンを浴び続けているはずなのに健康である
かつてダイオキシン報道に科学は敗れてしまった
専門家の間ではダイオキシンの毒性が弱いことは周知の事実
ダイオキシン対策のために使われた費用の莫大さ
多くの人を不安に陥れたダイオキシン報道の罪
ダイオキシン危険説への反駁
「あなたの子供には奇形児が生まれる」という脅迫
情報操作のケーススタディとしてのダイオキシン問題
環境ホルモンという恐怖物質の登場
タバコは税金を取るからダイオキシンは発生しない?
毒性の強いPCBを強引にダイオキシン類に入れた理由
毒物で死なずに報道で殺される人たち
第3章 地球温暖化問題で頻発する故意の誤報
地球温暖化騒ぎの元になったそもそもの仮想記事とは
南極大陸の気温はむしろ低下していた
北極の氷が溶けて海水面が上がるなどという言説がなぜまかり通るのか
南極の周りの気温が高くなると僅かだが海水面は下がる
環境白書や新聞は地球温暖化問題をどう報じたか
「故意の誤報」が起きる原因とは何か
誰も環境を良くすることには反対できないために生じる運動
地球温暖化問題で一体、我々はどうすれば良いのか
地球温暖化防止キャンペーンの誤り
節電すると石油の消費量が増える?
森林が二酸化炭素を吸収してくれるという論理の破綻
形だけの環境改善を我々は望んでいるわけではない
科学的知見に反する現代のおとぎ話
新幹線を使えば飛行機よりも二酸化炭素の発生量が10分の1になる?
二酸化炭素の発生量は水素自動車の方が大きいと発言する人はむしろ良心的だ
地球温暖化はどの程度危険なのか
地球が暖かくなると冷やし、冷えてきたら暖かくする?
京都議定書ぐらいでは地球温暖化を防げない
日本はロシアから二酸化炭素の排出権を2兆円で買うのか
地球温暖化よりも大切なこと
第4章 チリ紙交換屋は街からなぜいなくなったのか
紙のリサイクルに対する先入観と誤解
森林資源破壊の元凶にされてしまった紙
姿を消したチリ紙交換のおじさんはどこに行ったか
東京湾の漁民は職を失い、一部は清掃業に流れた
チリ紙交換屋さんの仕事が奪われるまで
民から官への逆転現象が起きた紙のリサイクル
国民より業界優先の伝統的体質
庶民を痛めつける環境問題----ごみは冷蔵庫に?
分別せずにごみを処理する方法を模索している市
環境運動が日本の火災を増加させた?
故意の誤報と間接的な殺人
自分だけの健康が守られれば良いのか----環境問題の孕む矛盾
第5章 環境問題を弄ぶ人たち
「環境トラウマ」に陥った日本人
本当の環境問題の一つは石油の枯渇
現代農業は石油に依存しきっている
石油がなくなれば地球を温暖化する手段を失う
石油を前提とした日本人の生活システム
石油がなくなれば農業の生産性も著しく落ち、食糧危機へと発展する
農業の衰退と自国で生産されたものを食べないことによる弊害
身土不二的な暮らしの大切さ
工業収益の一部を農業や漁業に還流すべき
石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解消する
人間から運動能力や感性を奪っていく「廃人工学」
根源的な意味での現代の環境破壊とは何か
安全神話の崩壊と体感治安の悪化
失われつつある日本人の美点
おわりに
【カスタマーレビュー】
バランス材として
環境保護という絶対「善」に対して、本書が暴露した事実の価値は高いと思います。
このような類書が絶対的に不足している中で、本書の果たす役割は高いと思います。本書を読んだ上で、さらに環境問題をどのように解決していくのか?それが読者に課された課題となるでしょう。
環境問題の嘘はどこから始まったのでしょうか。
中国で環境問題が深刻そうに見えます。日本は風下の国で、食物がたくさん中国から来るので、座して待っているわけにはいきません。中国からの食料品で、いろいろな報道もありますが、科学的な情報がなかなか伝わってきません。日本の歴史の中でも、人体に有害なものは排出していませんといった会社が、有害なものを排出していたということはよくあったのではないでしょうか。有害なものは出していないという嘘はなぜ止まらないのでしょうか。森永砒素ミルク事件の当時の赤ちゃんだったので、同級生に被害者の人たちがいました。自分も森永のミルクで育ったので、一度か2度は砒素ミルクを飲んでいたかもしれません。嘘を暴き立てる人も、相手の嘘を見破るために、さまざまな嘘を並べて、相手の動揺を引き出し、本当の事を言わせる戦術に出ているのかもしれません。大事なのは嘘か本当かではなく、自分達は何がしたいのかということをもっと明確に出せるようにすることではないでしょうか。例えば、食品会社であれば、人の命を支えたいとか、人間の健康に貢献したいちおう目標を掲げるのであれば、おかしなことはしないはずです。食品に興味がなくて、利益しか見ない人が経営者になったら、上から下まで嘘で固められた会社になっているかもしれません。環境によいという謳い文句の商品や、環境のための施策も、その人が何のためにやろうとしているかを考えていけば、嘘がまかり通らない世の中にできるかもしれません。「買ってはいけない」と「買ってはいけないを買ってはいけない」というような、水掛け論に陥らない道を、読んだ人が考えるきっかけになればよいかもしれません。社会問題に本当はたくさんあります。自分の立場だけが本当で、それ以外の立場は嘘だという人の言っていることは、別の立場の人にとっては、嘘でしかないことがあります。特定の会社の間違いを指摘するだけで、事故の真因の追究を妨げるような言動は、真因の追究をして再発して欲しくない人にとっては、嘘をついているように思われることがあるかもしれません。科学的な情報にもとづいた議論をするのではなく、嘘かどうかを議論するのでしょう?
現代の宗教である環境問題!!
池田信夫氏のブログで書かれていた通り、「環境保護は、現代の宗教である。科学的に証明されていない教義を多くの人々が信じ、それを道徳的なこととして他人に押しつける。特にたちが悪いのは、これが『国定宗教』とされ、政府が経済活動を統制する根拠に使われることだ」という鋭い指摘がなされていたが、まさにこうした指摘に興味をそそられて読む読者の期待を裏切らない内容だ。もちろんこの著者が鳴らす警鐘、すべてが正しいわけではないだろう。しかし、「環境教」にやられている人々、これから信者になりそうな人たちにはぜひ読んでほしいと思う。環境にいいことをしていると思い込んで、自分たちの側に錦旗があると思って疑わない人ほど、性質の悪い者はない。
そろそろ評価の時期でしょうか
環境を物理学・熱力学・材料工学などの観点から切り込んだ手ごろな読み物だと思います。
同著者の類書には多くの批判もあるようですが、現在の環境問題の一部は、有害性や社会損失とは関係なく、「マッチポンプ的な環境」「宗教的な環境」「不合理な環境活動」「国の補助金を目当てにしての環境」など、当事者の善意や熱意とは別に、おかしな、または行き過ぎた面があるのが事実だと思います。例えば著者が最も言葉を割いているリサイクルに関して言えば、リサイクルに携わっている当事者や行政の方々が、リサイクルの資源消費、エネルギー消費、コストが、リサイクルの本質的な目的(資源とエネルギーの節約)に照らして合っているのかどうか、まじめに評価してみたら良いと思います。その結果、現在は不合理なら、それが原理的に不可避なら、根本的に考え直すべきでしょうし、または何か条件が満たされればブレークスルーが出来るのか?と言った解を求めていったら良いんじゃないでしょうか。金属等の資源や、エネルギー資源のない日本だからこそ、科学的な知見を活用して、好き嫌いではない誰もが納得する方向性を真剣に探るべきでしょう。環境と経済との関係についても大いに議論すべきでしょう。余りにも膨大な、専門家でさえ見解が異なる情報が氾濫する世の中、思い込みや刷り込みから目を覚ますには丁度良い、お寿司のわさびみたいな本です。
良識のある問題提起本として評価できる!
本に書かれている数値の真偽の検証は重要な問題ではあるが、環境問題のような利権の絡む問題で、公に公表されている数値の真偽をインターネットでの調査や電話での直接の問い合わせなどの単純な方法で検証するのは不可能である。なぜなら、担当者にとってこれらの数値は命であり、自己の存在意義を示すものだからだ。下手な数値を出してしまうと利権を失うことにつながる。このことは、基本的に頭においておく必要がある。リサイクルについては、本書で提起されているとおり、日本人のように見かけや清潔さにこだわる性質では再利用や再生にかかるコスト、資源が新品を作るよりもより多くかかるのも事実で、再生紙はその典型とも言える。また、スーパーの袋が残渣油と呼ばれるガソリンなどを蒸留した後の、燃やしたり捨てるしかない廃油からつくられているのは事実で、スーパーの袋として使うのは割り箸が間伐材から作られるのと同じように資源の有効利用と考えられる。一番いいのは、スーパーの袋にゴミを入れて捨てることではないのか?本書は、利権者が自分の都合のいいようにいろいろと情報を操作していることへの問題提起であり、決して環境問題をないがしろにしていいと言っているのではない。このような利権者の情報操作に乗せられて、誤った情報でセンセーショナルな報道を行う報道機関の責任も大きいという点も指摘の通りである。
もう無理なのか
私は途方に暮れました。何を信じればよいのか、どう行動すべきなのか、わからなくなってしまいました。昨日はニュースでモーターショーのことを放送していました。環境に優しく(開発、製造に普通の何倍もの石油を使うんでしょ?長年使っていれば元はとれるのかな?)、若者でも手軽に乗れ(手軽に乗れるの?矛盾してない?)若者の車離れを食い止める(電車や自転車使った方が環境にいい。車離れはいいことなんじゃ?)。少なくとも、環境に配慮していますといったことを口にすべきではないのでは?この本の内容を全て信じることは危険だと思いますが、あながち間違いとは思えないことも多く、環境問題は難しいものだと痛感しました。
真実を知ること
驚きました。小学生の頃自由研究で環境問題について調べていましたが、ダイオキシンは『猛毒』でリサイクルは『環境に優しい』と学習しました。そして子供向けのテレビ番組や資料に書いてあることを信じて学校で紙やペットボトルのリサイクルに協力してきました。しかし、この本を読むまでそれが全て無意味であり自分が故意の誤報に踊らされているとは思いもしませんでした。環境問題を意識する前からドイツに行ってリサイクルや節約方法に感動しましたが、実際彼らが消費している資源の量は日本の2倍だそうです。データを見たときは目を疑いました。他にも京都議定書くらいでは温暖化を防ぐことができない、北極の氷が溶けて海水面が上昇するのは嘘、など読み進めるたびに今までの自分の常識が覆されました。今日は夕刊のトップに炎に包まれた地球と温度計が組み合わされた写真が掲載され、地球温暖化対策の新たな枠組みづくりに向けた会議についての記事がありました。またテレビでは今日から2日続けて環境問題に関しての特集が組まれるようです。環境危機を煽ることは止められないようですね。政府やメディアはいつまで事実を隠し続けるのでしょうか。
驚愕の指摘
読み進むほどに、今までの常識は何だったんだろうと強く思わせる環境対策にまつわる利権屋とその手口に対する批判本。著者の思想は「環境問題の解決は生産活動の縮小・がまんの生活しかない」と明快。普通の常識人としては無理なこじつけに反発したいところもあるが、こういう意見を知らないで過ごすよりは知っていたほうが、あらゆる場面で一回り大きな判断ができそう。環境推進派も無関心派も自分とは違う意見に目を通して損はないと思う。「リサイクル=分ければ資源のウソ」「ダイオキシインが史上最高の猛毒というウソ」「地球温暖化で海面が上昇するというウソ」「節電すると石油の消費量が増える」「水素自動車は環境問題に貢献しない」「チリ紙交換業者を廃業に追い込んだリサイクル名義の官民癒着」などなど、驚きの指摘が続く。余りにも強烈すぎて半信半疑の状態だが、話半分としても今までの脳天気な自分を反省させられる。
たばこは税金を取るからダイオキシンは発生しない
「北極の氷が溶けると海水面が上昇する」私はずっと疑問に思っていたことである。氷は水より比重が軽いから浮いているというのは中学校レベルの理科の知識だ。氷を入れたコップになみなみと飲み物を入れほったらかしにしておいても中身はこぼれない。なぜ、北極の氷の場合は氷が溶けると水面が上昇するのか。なにか別の原理が働いているのか。温暖化の話があるたびに疑問に思ってきた。この本を読んでその疑問は文字通り氷解した。北極の氷が溶けても海水面の上昇には何ら影響はない。それは著者だけの意見でなく、IPCCの公式の見解であったということも驚きであった。環境問題は科学の絡む問題のはずなのに科学的な知見が軽視されている。なぜなら、環境とは政治であり、経済であるからだ。
細分化したゴミ回収のため「リサイクル貧乏」といわれる名古屋。リサイクルはやればやるほど手間も金もかかるのは知っていた。それでも環境のためと思ってやっていたが。無益なだけでなく、かえって資源を大量に消費する有害な行為だとは。それでも続くのはリサイクルは一部の人間に利益をもたらすから。そしてリサイクルという大義名分には一般民衆も政府も逆らえない。ゴミは分けても資源にはならない、ダイオキシンは猛毒ではない、森林は二酸化炭素を吸収しない・・・環境問題とは政治と金の世界である。「たばこは税金を取るからダイオキシンは発生しない」とは至言である。
この本を読めば、環境問題とはいかに怪しげな分野であるかわかる。誰もが反論を唱えにくいだけに、ここまで言い切った著者には感銘も覚える。電気をこまめに消しても役に立たない理論は納得できないし、古紙はリサイクルに有効なのかどうか結論が見えないなど不満な点もあるが、全体としてみれば世に広く知られるべき書であると感じる。だからといって明日からペットボトルはリサイクルに出さずに、燃えるゴミとして出せるのか。私は小心者だからかもしれないが、今日も明日もペットボトルの包装を剥ぎ、キャップを外しているだろう。うさんくさいと思いながらも、環境問題の影響力から逃れるのは難しい。
目からウロコ
話題の本ということで、買ってみました。前半部分のケーススタディーの部分は賛否両論あると思いましたが、結論部分の環境問題と石油危機は両立しないという説には納得しました。石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解決する。むしろ石油がなくなっても生き残れる環境を作ることの方が大事だという部分は最もだと思いました。石油がなくなれば自動車や家電の輸出産業は立ち行かなくなり、外貨が獲得できないから、食料品を輸入できなくなり、食糧自給率の低い日本は深刻な食糧難になるという説は非常にリアリティーがあり、恐ろしくなりました。トヨタ自動車が世界一のメーカーになったなどと浮かれている経済界。経団連の会長がこの本を読んだらどう思うでしょうか。
環境問題の問題
私が子供の頃の夏と言えば、どの家庭でも自宅で沸かした麦茶を冷蔵庫で冷やして飲んでいたものである。これを現代に復活させれば、ペットボトルの消費量自体を減らせるはずである。しかし、そうしようと言うようなキャンペーンは行われず、消費量を減らすことより、リサイクルばかりが叫ばれるのである。その前に、ペットボトルの完全リサイクルより、自動車の量を1000分の1減らした方が、石油消費量は減るのである。しかし、トヨタが世界販売目標を1000万台にしたことを悪いニュースとして報道するところはない。さらにその前、過去にはもっと高い時代があったにもかかわらず、現在の地球の平均気温が最適なものである、との納得出来る説明は成されていない。他にも、水素自動車が開発されたニュースでは、水素を作る時に発生する二酸化炭素量に触れないなど、環境に関するニュースには解せないものが多い。本書を読むとそれらの理由が見えてくる。
結局僕たちは何をしたらいいのだろうか
基本的に本書は良い本だと思う。無責任に問題を散らかしまわる新聞の報道。結局ためにならないリサイクル。本気で地球の環境のことを考え、なんとかよくしようとしている人達には、自らの行動を見つめなおす良い機会を得ると同時に科学リテラシーの必要性も感じると思う。しかし問題は、新聞などの報道を簡単に信じて、安直で、人間中心の考え方をしてきた人だ。本書を読む限り、環境問題の深刻さは読者には伝わらないだろう。北極の氷が解けても日本は沈まないというのは、コップの推論からは確かに物理的には正しく聞こえる。ここまで読んで、さらに南極の温度が下がったと書いてあれば、上に述べてような人は環境問題なんか全然心配しなくていいじゃん、と思うだろう。このような読まれ方をすると、この本は毒となってしまう。環境問題に関する僕の意見としては、長い目で見た最悪のシナリオを想定することどと思っていいる。それに加えて環境問題を科学の力で解決しようとしないことが重要だと思う。上手い話はない。人類が成長しなければ21世紀の問題は解決できないのではないか。
▼ 健康生活-環境問題
L 環境問題
L 手にとるように環境問題がわかる本
L 不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機
L 環境問題のウソ
L ハチドリのひとしずく いま、私にできること
L 地球では1秒間にサッカー場1面分の緑が消えている
L あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
L 環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態
L まんがで学ぶ開発教育 世界と地球の困った現実―飢餓・貧困・環境破壊
L 環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない
L 地球温暖化
L エコロジーという洗脳 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]
L 正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
L 暴走する「地球温暖化」論―洗脳・煽動・歪曲の数々
L 「温暖化」がカネになる
L 地球温暖化とエネルギー戦略
L 100年後の地球
L 地球温暖化―埋まってきたジグソーパズル
L 地球温暖化論への挑戦
L 天気がへんだ―地球温暖化がわかる本 (調べ学習にやくだつ環境の本-2)
▼ 環境問題・地球温暖化DVD
L 不都合な日本の真実
L 不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
▼ 環境問題-イラスト・写真素材集
L 環境と資源イラスト集
L スゴネタ イラストパック エコロジー環境と生活
L 素材辞典 Vol.44 環境問題編
◎ 商用利用・アフィリエイトOKの無料ブログ LOVE&PEACE BLOG
※ ECO活動や社会貢献活動でオフィシャルブログを!
Introduction
環境問題が人をだます時
第1章 資源7倍、ごみ7倍になるリサイクル
ペットボトルのリサイクルで環境を汚している
分別回収した方がごみが増える?
大新聞が変えたリサイクルへの流れ
リサイクルするにも資源を使う
ペットボトルをリサイクルすることで資源を7倍使っている
欧米人と日本人で大きく異なる衛生感覚
ペットボトルを原料に戻すためにも石油を使う
日本はリサイクルの優等生だというウソ
リサイクルとお金の流れはどういう関係にあるか
我々はリサイクルのためにどのくらいのお金を取られているのか
リサイクルにまつわる国民への裏切り
リサイクルで儲けているのは誰か
国民的運動のように行っている分別回収の虚しさ
約1兆円のお金がリサイクルのために使われ、直接的間接的に我々が支払ってい
る
実際にリサイクルされているのかどうかを調査してみる
本当はごみを分けても資源にはならない
スーパーの袋だけが目の敵にされるのは間違い
ペットボトルのリサイクルより、自動車の量を減らす方が格段に環境にやさしく
本質的
有意義にペットボトルを使って焼却するのが環境に一番良い
ドイツが環境先進国であるとは必ずしも言えない
リサイクルをはやく止めなければいけない理由
ごみ分別の無分別
ごみ袋を特定する必要はまったくない
リサイクルの強要は憲法違反
リサイクルした方が良いものと悪いもの
第2章 ダイオキシンはいかにして猛毒に仕立て上げられたか
ダイオキシンは本当に猛毒なのか
つくられたダイオキシン騒動
かつて撒かれた農薬によって日本の水田のダイオキシン濃度は非常に高かった
日本の水田に散布されたダイオキシンの量はベトナム戦争時の8倍にもなる
ダイオキシンは自然界に普通にあるものであり、数億年前から地上にあった
モルモットと人間ではダイオキシンへの毒耐性が違う
ダイオキシンが生成される条件とは
大昔から人間はダイオキシンに接しながら生きてきた
焼き鳥屋のオヤジさんはダイオキシンを浴び続けているはずなのに健康である
かつてダイオキシン報道に科学は敗れてしまった
専門家の間ではダイオキシンの毒性が弱いことは周知の事実
ダイオキシン対策のために使われた費用の莫大さ
多くの人を不安に陥れたダイオキシン報道の罪
ダイオキシン危険説への反駁
「あなたの子供には奇形児が生まれる」という脅迫
情報操作のケーススタディとしてのダイオキシン問題
環境ホルモンという恐怖物質の登場
タバコは税金を取るからダイオキシンは発生しない?
毒性の強いPCBを強引にダイオキシン類に入れた理由
毒物で死なずに報道で殺される人たち
第3章 地球温暖化問題で頻発する故意の誤報
地球温暖化騒ぎの元になったそもそもの仮想記事とは
南極大陸の気温はむしろ低下していた
北極の氷が溶けて海水面が上がるなどという言説がなぜまかり通るのか
南極の周りの気温が高くなると僅かだが海水面は下がる
環境白書や新聞は地球温暖化問題をどう報じたか
「故意の誤報」が起きる原因とは何か
誰も環境を良くすることには反対できないために生じる運動
地球温暖化問題で一体、我々はどうすれば良いのか
地球温暖化防止キャンペーンの誤り
節電すると石油の消費量が増える?
森林が二酸化炭素を吸収してくれるという論理の破綻
形だけの環境改善を我々は望んでいるわけではない
科学的知見に反する現代のおとぎ話
新幹線を使えば飛行機よりも二酸化炭素の発生量が10分の1になる?
二酸化炭素の発生量は水素自動車の方が大きいと発言する人はむしろ良心的だ
地球温暖化はどの程度危険なのか
地球が暖かくなると冷やし、冷えてきたら暖かくする?
京都議定書ぐらいでは地球温暖化を防げない
日本はロシアから二酸化炭素の排出権を2兆円で買うのか
地球温暖化よりも大切なこと
第4章 チリ紙交換屋は街からなぜいなくなったのか
紙のリサイクルに対する先入観と誤解
森林資源破壊の元凶にされてしまった紙
姿を消したチリ紙交換のおじさんはどこに行ったか
東京湾の漁民は職を失い、一部は清掃業に流れた
チリ紙交換屋さんの仕事が奪われるまで
民から官への逆転現象が起きた紙のリサイクル
国民より業界優先の伝統的体質
庶民を痛めつける環境問題----ごみは冷蔵庫に?
分別せずにごみを処理する方法を模索している市
環境運動が日本の火災を増加させた?
故意の誤報と間接的な殺人
自分だけの健康が守られれば良いのか----環境問題の孕む矛盾
第5章 環境問題を弄ぶ人たち
「環境トラウマ」に陥った日本人
本当の環境問題の一つは石油の枯渇
現代農業は石油に依存しきっている
石油がなくなれば地球を温暖化する手段を失う
石油を前提とした日本人の生活システム
石油がなくなれば農業の生産性も著しく落ち、食糧危機へと発展する
農業の衰退と自国で生産されたものを食べないことによる弊害
身土不二的な暮らしの大切さ
工業収益の一部を農業や漁業に還流すべき
石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解消する
人間から運動能力や感性を奪っていく「廃人工学」
根源的な意味での現代の環境破壊とは何か
安全神話の崩壊と体感治安の悪化
失われつつある日本人の美点
おわりに
【カスタマーレビュー】
環境保護という絶対「善」に対して、本書が暴露した事実の価値は高いと思います。
このような類書が絶対的に不足している中で、本書の果たす役割は高いと思います。本書を読んだ上で、さらに環境問題をどのように解決していくのか?それが読者に課された課題となるでしょう。
中国で環境問題が深刻そうに見えます。日本は風下の国で、食物がたくさん中国から来るので、座して待っているわけにはいきません。中国からの食料品で、いろいろな報道もありますが、科学的な情報がなかなか伝わってきません。日本の歴史の中でも、人体に有害なものは排出していませんといった会社が、有害なものを排出していたということはよくあったのではないでしょうか。有害なものは出していないという嘘はなぜ止まらないのでしょうか。森永砒素ミルク事件の当時の赤ちゃんだったので、同級生に被害者の人たちがいました。自分も森永のミルクで育ったので、一度か2度は砒素ミルクを飲んでいたかもしれません。嘘を暴き立てる人も、相手の嘘を見破るために、さまざまな嘘を並べて、相手の動揺を引き出し、本当の事を言わせる戦術に出ているのかもしれません。大事なのは嘘か本当かではなく、自分達は何がしたいのかということをもっと明確に出せるようにすることではないでしょうか。例えば、食品会社であれば、人の命を支えたいとか、人間の健康に貢献したいちおう目標を掲げるのであれば、おかしなことはしないはずです。食品に興味がなくて、利益しか見ない人が経営者になったら、上から下まで嘘で固められた会社になっているかもしれません。環境によいという謳い文句の商品や、環境のための施策も、その人が何のためにやろうとしているかを考えていけば、嘘がまかり通らない世の中にできるかもしれません。「買ってはいけない」と「買ってはいけないを買ってはいけない」というような、水掛け論に陥らない道を、読んだ人が考えるきっかけになればよいかもしれません。社会問題に本当はたくさんあります。自分の立場だけが本当で、それ以外の立場は嘘だという人の言っていることは、別の立場の人にとっては、嘘でしかないことがあります。特定の会社の間違いを指摘するだけで、事故の真因の追究を妨げるような言動は、真因の追究をして再発して欲しくない人にとっては、嘘をついているように思われることがあるかもしれません。科学的な情報にもとづいた議論をするのではなく、嘘かどうかを議論するのでしょう?
池田信夫氏のブログで書かれていた通り、「環境保護は、現代の宗教である。科学的に証明されていない教義を多くの人々が信じ、それを道徳的なこととして他人に押しつける。特にたちが悪いのは、これが『国定宗教』とされ、政府が経済活動を統制する根拠に使われることだ」という鋭い指摘がなされていたが、まさにこうした指摘に興味をそそられて読む読者の期待を裏切らない内容だ。もちろんこの著者が鳴らす警鐘、すべてが正しいわけではないだろう。しかし、「環境教」にやられている人々、これから信者になりそうな人たちにはぜひ読んでほしいと思う。環境にいいことをしていると思い込んで、自分たちの側に錦旗があると思って疑わない人ほど、性質の悪い者はない。
環境を物理学・熱力学・材料工学などの観点から切り込んだ手ごろな読み物だと思います。
同著者の類書には多くの批判もあるようですが、現在の環境問題の一部は、有害性や社会損失とは関係なく、「マッチポンプ的な環境」「宗教的な環境」「不合理な環境活動」「国の補助金を目当てにしての環境」など、当事者の善意や熱意とは別に、おかしな、または行き過ぎた面があるのが事実だと思います。例えば著者が最も言葉を割いているリサイクルに関して言えば、リサイクルに携わっている当事者や行政の方々が、リサイクルの資源消費、エネルギー消費、コストが、リサイクルの本質的な目的(資源とエネルギーの節約)に照らして合っているのかどうか、まじめに評価してみたら良いと思います。その結果、現在は不合理なら、それが原理的に不可避なら、根本的に考え直すべきでしょうし、または何か条件が満たされればブレークスルーが出来るのか?と言った解を求めていったら良いんじゃないでしょうか。金属等の資源や、エネルギー資源のない日本だからこそ、科学的な知見を活用して、好き嫌いではない誰もが納得する方向性を真剣に探るべきでしょう。環境と経済との関係についても大いに議論すべきでしょう。余りにも膨大な、専門家でさえ見解が異なる情報が氾濫する世の中、思い込みや刷り込みから目を覚ますには丁度良い、お寿司のわさびみたいな本です。
本に書かれている数値の真偽の検証は重要な問題ではあるが、環境問題のような利権の絡む問題で、公に公表されている数値の真偽をインターネットでの調査や電話での直接の問い合わせなどの単純な方法で検証するのは不可能である。なぜなら、担当者にとってこれらの数値は命であり、自己の存在意義を示すものだからだ。下手な数値を出してしまうと利権を失うことにつながる。このことは、基本的に頭においておく必要がある。リサイクルについては、本書で提起されているとおり、日本人のように見かけや清潔さにこだわる性質では再利用や再生にかかるコスト、資源が新品を作るよりもより多くかかるのも事実で、再生紙はその典型とも言える。また、スーパーの袋が残渣油と呼ばれるガソリンなどを蒸留した後の、燃やしたり捨てるしかない廃油からつくられているのは事実で、スーパーの袋として使うのは割り箸が間伐材から作られるのと同じように資源の有効利用と考えられる。一番いいのは、スーパーの袋にゴミを入れて捨てることではないのか?本書は、利権者が自分の都合のいいようにいろいろと情報を操作していることへの問題提起であり、決して環境問題をないがしろにしていいと言っているのではない。このような利権者の情報操作に乗せられて、誤った情報でセンセーショナルな報道を行う報道機関の責任も大きいという点も指摘の通りである。
私は途方に暮れました。何を信じればよいのか、どう行動すべきなのか、わからなくなってしまいました。昨日はニュースでモーターショーのことを放送していました。環境に優しく(開発、製造に普通の何倍もの石油を使うんでしょ?長年使っていれば元はとれるのかな?)、若者でも手軽に乗れ(手軽に乗れるの?矛盾してない?)若者の車離れを食い止める(電車や自転車使った方が環境にいい。車離れはいいことなんじゃ?)。少なくとも、環境に配慮していますといったことを口にすべきではないのでは?この本の内容を全て信じることは危険だと思いますが、あながち間違いとは思えないことも多く、環境問題は難しいものだと痛感しました。
驚きました。小学生の頃自由研究で環境問題について調べていましたが、ダイオキシンは『猛毒』でリサイクルは『環境に優しい』と学習しました。そして子供向けのテレビ番組や資料に書いてあることを信じて学校で紙やペットボトルのリサイクルに協力してきました。しかし、この本を読むまでそれが全て無意味であり自分が故意の誤報に踊らされているとは思いもしませんでした。環境問題を意識する前からドイツに行ってリサイクルや節約方法に感動しましたが、実際彼らが消費している資源の量は日本の2倍だそうです。データを見たときは目を疑いました。他にも京都議定書くらいでは温暖化を防ぐことができない、北極の氷が溶けて海水面が上昇するのは嘘、など読み進めるたびに今までの自分の常識が覆されました。今日は夕刊のトップに炎に包まれた地球と温度計が組み合わされた写真が掲載され、地球温暖化対策の新たな枠組みづくりに向けた会議についての記事がありました。またテレビでは今日から2日続けて環境問題に関しての特集が組まれるようです。環境危機を煽ることは止められないようですね。政府やメディアはいつまで事実を隠し続けるのでしょうか。
読み進むほどに、今までの常識は何だったんだろうと強く思わせる環境対策にまつわる利権屋とその手口に対する批判本。著者の思想は「環境問題の解決は生産活動の縮小・がまんの生活しかない」と明快。普通の常識人としては無理なこじつけに反発したいところもあるが、こういう意見を知らないで過ごすよりは知っていたほうが、あらゆる場面で一回り大きな判断ができそう。環境推進派も無関心派も自分とは違う意見に目を通して損はないと思う。「リサイクル=分ければ資源のウソ」「ダイオキシインが史上最高の猛毒というウソ」「地球温暖化で海面が上昇するというウソ」「節電すると石油の消費量が増える」「水素自動車は環境問題に貢献しない」「チリ紙交換業者を廃業に追い込んだリサイクル名義の官民癒着」などなど、驚きの指摘が続く。余りにも強烈すぎて半信半疑の状態だが、話半分としても今までの脳天気な自分を反省させられる。
「北極の氷が溶けると海水面が上昇する」私はずっと疑問に思っていたことである。氷は水より比重が軽いから浮いているというのは中学校レベルの理科の知識だ。氷を入れたコップになみなみと飲み物を入れほったらかしにしておいても中身はこぼれない。なぜ、北極の氷の場合は氷が溶けると水面が上昇するのか。なにか別の原理が働いているのか。温暖化の話があるたびに疑問に思ってきた。この本を読んでその疑問は文字通り氷解した。北極の氷が溶けても海水面の上昇には何ら影響はない。それは著者だけの意見でなく、IPCCの公式の見解であったということも驚きであった。環境問題は科学の絡む問題のはずなのに科学的な知見が軽視されている。なぜなら、環境とは政治であり、経済であるからだ。
細分化したゴミ回収のため「リサイクル貧乏」といわれる名古屋。リサイクルはやればやるほど手間も金もかかるのは知っていた。それでも環境のためと思ってやっていたが。無益なだけでなく、かえって資源を大量に消費する有害な行為だとは。それでも続くのはリサイクルは一部の人間に利益をもたらすから。そしてリサイクルという大義名分には一般民衆も政府も逆らえない。ゴミは分けても資源にはならない、ダイオキシンは猛毒ではない、森林は二酸化炭素を吸収しない・・・環境問題とは政治と金の世界である。「たばこは税金を取るからダイオキシンは発生しない」とは至言である。
この本を読めば、環境問題とはいかに怪しげな分野であるかわかる。誰もが反論を唱えにくいだけに、ここまで言い切った著者には感銘も覚える。電気をこまめに消しても役に立たない理論は納得できないし、古紙はリサイクルに有効なのかどうか結論が見えないなど不満な点もあるが、全体としてみれば世に広く知られるべき書であると感じる。だからといって明日からペットボトルはリサイクルに出さずに、燃えるゴミとして出せるのか。私は小心者だからかもしれないが、今日も明日もペットボトルの包装を剥ぎ、キャップを外しているだろう。うさんくさいと思いながらも、環境問題の影響力から逃れるのは難しい。
話題の本ということで、買ってみました。前半部分のケーススタディーの部分は賛否両論あると思いましたが、結論部分の環境問題と石油危機は両立しないという説には納得しました。石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解決する。むしろ石油がなくなっても生き残れる環境を作ることの方が大事だという部分は最もだと思いました。石油がなくなれば自動車や家電の輸出産業は立ち行かなくなり、外貨が獲得できないから、食料品を輸入できなくなり、食糧自給率の低い日本は深刻な食糧難になるという説は非常にリアリティーがあり、恐ろしくなりました。トヨタ自動車が世界一のメーカーになったなどと浮かれている経済界。経団連の会長がこの本を読んだらどう思うでしょうか。
私が子供の頃の夏と言えば、どの家庭でも自宅で沸かした麦茶を冷蔵庫で冷やして飲んでいたものである。これを現代に復活させれば、ペットボトルの消費量自体を減らせるはずである。しかし、そうしようと言うようなキャンペーンは行われず、消費量を減らすことより、リサイクルばかりが叫ばれるのである。その前に、ペットボトルの完全リサイクルより、自動車の量を1000分の1減らした方が、石油消費量は減るのである。しかし、トヨタが世界販売目標を1000万台にしたことを悪いニュースとして報道するところはない。さらにその前、過去にはもっと高い時代があったにもかかわらず、現在の地球の平均気温が最適なものである、との納得出来る説明は成されていない。他にも、水素自動車が開発されたニュースでは、水素を作る時に発生する二酸化炭素量に触れないなど、環境に関するニュースには解せないものが多い。本書を読むとそれらの理由が見えてくる。
基本的に本書は良い本だと思う。無責任に問題を散らかしまわる新聞の報道。結局ためにならないリサイクル。本気で地球の環境のことを考え、なんとかよくしようとしている人達には、自らの行動を見つめなおす良い機会を得ると同時に科学リテラシーの必要性も感じると思う。しかし問題は、新聞などの報道を簡単に信じて、安直で、人間中心の考え方をしてきた人だ。本書を読む限り、環境問題の深刻さは読者には伝わらないだろう。北極の氷が解けても日本は沈まないというのは、コップの推論からは確かに物理的には正しく聞こえる。ここまで読んで、さらに南極の温度が下がったと書いてあれば、上に述べてような人は環境問題なんか全然心配しなくていいじゃん、と思うだろう。このような読まれ方をすると、この本は毒となってしまう。環境問題に関する僕の意見としては、長い目で見た最悪のシナリオを想定することどと思っていいる。それに加えて環境問題を科学の力で解決しようとしないことが重要だと思う。上手い話はない。人類が成長しなければ21世紀の問題は解決できないのではないか。
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