環境問題のウソ

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環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)環境問題のウソ
(2006/02)
池田 清彦 (ちくまプリマー新書)
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地球温暖化、ダイオキシン、外来種…。マスコミが大騒ぎする環境問題を冷静にさぐってみると、ウソやデタラメが隠れている。科学的見地からその構造を暴き、「正論」を斬る。京都議定書を守るニッポンはバカである!

【商品の説明】
生物学者の著者が、環境問題について世間で流れている情報は「かなりいかがわしい」と指摘する。取り上げるのは、地球温暖化、ダイオキシン、外来種、自然保護の4つの問題。例えば、「外来種を駆除しなければ生態系は守れない」という主張がある。だが、生態系は生産者、消費者、分解者から成るシステムで、消費者の外来種が入っても機能は止まらない。生存競争や混血により消滅する生物があっても、それは生物進化の帰結で、生態系の破壊とは言えない。「CO2の排出を抑制しないと地球は大変なことになる」「ダイオキシン排出を規制しないと国民の健康は守れない」といった主張と同じパターンの“ウソ”だとする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池田 清彦
1947年東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。専門は理論生物学、構造主義生物学。構造主義生物学の地平から、多分野にわたって評論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【目次】
第1章 地球温暖化問題のウソとホント(地球温暖化は本当なのか、温暖化は昔もあった ほか)
第2章 ダイオキシン問題のウソとホント(ダイオキシンは危険なのか、ゴミ焼却とダイオキシン ほか)
第3章 外来種問題のウソとホント(外来種悪玉論のいかがわしさ、日本の中の外来種 ほか)
第4章 自然保護のウソとホント(自然保護はなぜ必要か、圏央道と昆虫採集禁止 ほか)

【商品の詳細】
# 新書: 167ページ
# 出版社: 筑摩書房 (2006/02)
# ISBN-10: 4480687300
# ISBN-13: 978-4480687302
# 発売日: 2006/02
# 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm

【カスタマーレビュー】
読者口コミ評価・感想環境問題の含む政治性をあばく
著者は1、地球温暖化はむしろ太陽活動によるものであり、CO2とはおそらく無関係だろうという仮説、2、ダイオキシン汚染は健康被害に及ぶほどのレベルではなく、現行の焼却施設で十分に健康は維持できるという説、3、外来種絶滅は環境省の利権追及による「遺伝子汚染」を防ぐためのナチズムである、という主張をしています。科学は多くの仮説によって成り立っているため、たしかに著者の言うことが正しいのか、あるいは正統派のマスコミの言う説が正しいのかは、はっきりしないかもしれません。しかし、茶者が指摘するように、ダイオキシン規制をしているのが、主に焼却炉の業者、分析業者と官僚であったりすれば、結論は怪しくなるでしょう。一般的にいってもCO2の排出規制は費用の割りには、効果の少ない方法であり、それならば途上国民の直接援助をするべきでしょう。また外来種の根絶というのは、いま現在日本に住んでいるアライグマなどを殺すということであり、また私もナチスの集団主義に通底するものを感じる和歌山県のタイワンザルとニホンザルの雑種の駆除などを意味するのです。雑種とは人間で言えば、ハーフのことを意味するに過ぎません。これらのことに税金を使うのはまさに政治活動のもつ愚の骨頂だといえるでしょう。漠然と社会主義が変化した環境主義への警告の書として、本書の意義はすべての自由主義者が知るべきバックグラウンドを提供しています。あえて惜しむらくは、どこまでがまじめな主張で、どこがオチャラケているのかがあまり判然としない部分もあることでしょうか。

読者口コミ評価・感想世間にすすめたい良書
低評価のレビューを購入前に見ていたので、最初は眉にツバをつけて読みすすめていた。読み終えて評価が180度変わった。結論からいって、この本はたいへんな良書だと思う。理由は今のニッポンから無くなってしまった、モノの考え方に対する、何とも言えないバランスの良さである。著者自身は昆虫愛好家でありながら、まず環境保護ありきという昨今の風潮にはつよい疑念を示し、保護するしないは倫理・経済的なメリット・デメリットの兼ね合いで決まるべきとしている。具体的には、棲息地に道やホテルができることも地域・経済的な社会メリットを生むなら認めようという態度を示しつつ、実体はそうでなく、省庁や一部業者の利権のみからすすめられ、社会的コストの浪費および環境破壊というダブルデメリットを生むから反対だ、という主張は、広い視野から世間を見ており、品格を感じる。単に自然や野生動物は大事なものだから保護しましょう、というセンチメンタルな自然保護論とは異なるし、とにかく環境保護!という、結論が先に決まっている一部の環境論とも一線を画する。いわゆるロンボルグ的主張を、一般の日本人向けに平易に書き下ろしてくれている。そもそもあの分厚くて文字の小さいロンボルグ本はなかなか人に勧められないが、この本なら代用になり得る。その結果、読みおえたけど私は賛成しない、という人が現れるのは全く構わないと思う。主義主張はいろいろあるし、この本は口語調で書かれており、また何カ所かで筆がすべったというか、ドキッとするようなことも書かれている。それが一部の低評価につながっているのだろう。ただしこの本のあそこがおかしい、ここが不正確だ、また掘り下げが浅いという批評は枝葉末節である。それなら専門書を読んだらよい。この本は一般書であり、何よりバランスが好ましい。そのような批評が、この本を読まずにダメと思いこむ人を増やすことを、残念に思う。

読者口コミ評価・感想良質な本
先日、ゴア元副大統領とIPCCがノーベル平和賞を受賞しましたが温暖化について双方の意見が食い違っていることを知る人は少ないでしょう。ゴアが数年で低地が海没すると主張するのに対してIPCCは50〜100年後・・・。マスメディアはいつも嘘に満ちています。この本はそんな感情的エコロジーの処方箋として役に立ちます。ダイオキシンに関してもニュ−スステーションの誤報が問題を大きくしたことは当時の人には周知の事実ですがいまだにそれを知らない人もいます。そもそもダイオキシンの問題性が指摘された90年代後半、科学者たちの統計によってダイオキシン濃度が激減していることは新聞紙上ですら確認することができました。そして多くの人が都会や田舎で目にしているように巨大な最新式の焼却場が全国に続々と出来つつあります(ダイオキシンは発生しない)。とはいえその地域にすんでいる人にそのことを告げても初耳だ、という人が多いのですが・・。ただ著者には、今中国からものすごい勢いで流れてくる排気ガスなどの越境汚染、についてももっと語ってほしかったです。エコロジストたちが唯一口をつぐむのが、中国からの越境汚染なのですから。

読者口コミ評価・感想メリットとデメリットを比較検討
本書の主張の一つは、環境問題の対策をするに当たっては、メリットとデメリットを比較検討し、メリットが大きくなるようにする必要があるというものである。4つの環境問題が取りあげられるが、本書によって、世間で広まっているのとは全く違った見方をできるようになる。情報を鵜呑みにしないで、違った視点で考察するということの重要さを気づかせてくれる本である。

読者口コミ評価・感想構造主義生物学者による環境論
構造主義生物学者による環境本です。
生物学的視点から環境問題のウソについて述べられています。ちなみに著者はダーウィンの信奉者ではありません。ダイオキシンにしても、その量が数十年前と比べどんどん減少していたことが現在では知られていますがマスコミによって報道されたりはしません。温暖化にしてもかつて日本で大ブームだった「地球冷却化」問題も思い出すべきでしょう。(何故だれも言及しないだろう・・・)
そういえばノーベル平和賞を受賞したゴア氏は、先日「不都合な真実」の印税などで邸宅に大きな温水プールを設置し、一般家庭の数十倍の電力を使っていることが話題になりました(その後ゴア氏は謝罪)。なぜどこのマスコミも伝えないのでしょう? 不都合な真実とは一体・・・。

読者口コミ評価・感想この値段と薄さで、このレベル高さはただ事ではない・・と思う。
まだ第1章の「地球温暖化」と、第2章の「ダイオキシン」しか読んでないのですが、とてもわかりやすいです。「地球温暖化」の章は、『地球温暖化』(伊藤公紀:著)&『これからの環境論』(渡辺正:著)をコンパクトかつ、わかりやすく解説したもの。地球上の二酸化炭素と温暖化は関係が極めて薄い(現在の地球は金星と違い、大気中の二酸化炭素は00.35%しかない!二酸化炭素は地球のものすごーく長い歴史から見ると激減している!)。また地球温暖化は、太陽の温度変化が原因で、二酸化炭素の増加は温暖化の結果生じたのです。だから因果関係は逆になるのです。
「ダイオキシン」の章は、『ダイオキシン』(林俊郎・渡辺正:共著)&『それは違う!』(日垣隆:著)&『環境リスク論』(中西準子:著)をわかりやすく書いたもの。特に「ダイオキシン猛毒デマ騒ぎ」はpg(ピコグラム=gの1兆分の1!!!)という単位に対する勘違いに由来するという指摘&解説は的確。『リサイクル幻想』(武田邦彦:著)と併読すれば、今のゴミ問題のいい加減さがわかるハズです。

読者口コミ評価・感想似非エコ思想の欺瞞と偽善を叩いて痛快無比、必読!
直接的には地球温暖化・ダイオキシン・外来種の「問題」を俎上に載せ、インチキな「エコ思想」を笑い飛ばす。温暖化・ダイオキシンについては著者オリジナルな批判とは言えないようだが(私程度でも山形浩生や日垣隆の名前を思いつく)、噛み砕いた文章で綴られる説得的な議論は破壊力抜群。官民一体となった似非エコ思想の理論的杜撰さ、統計のウソ、対策の無効性、論点ずらしによる真の問題の隠蔽、背景に見え隠れする差別思想、イデオロギーに引き摺られた本末転倒、浮かび上がる利権構造…中高生向け新書で展開される議論としては、実は相当に過激。少なくとも某ジュニア新書等では、こういう価値転倒には二の足を踏むんじゃないでしょうか。とは言え、著者も環境保護不要とは言っていない。多様性があった方が「楽しい」。そして「楽しさ」は人間あってのこと。現在・未来の人間の自然を利用する権利を確保するための自然保護であり、しかも保護のメリット・デメリットを秤にかけてバランスを失しないことが大切。また、「税金を使って自然保護をやっているうちは自然保護は結局誰かの利権」(p162)という言葉も痛烈。加藤尚武『環境倫理学のすすめ』を引きつつ「自然物も生存権を有する」という立場を誤りと断じている(p125)が、これに打撃を受ける論者は多いのではないか。ちなみに著者は1947年生まれのジャスト団塊世代。私は著者の論法の根っ子に、全共闘への反省としてのイデオロギー嫌いがあると感じる一方で、こういう通念破壊性は反省という形式での全共闘の継承だとも思うが、如何?


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タグ : 環境問題 地球温暖化 ダイオキシン 自然保護

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