![]() | 環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない (2000/01) 武田 邦彦 価格:¥ 893(税込) 1500 円以上国内配送料無料 商品詳細を見る ペットボトルと紙のリサイクルが、かえって環境を汚している? リサイクル運動の理想と現実を具体的な数字をあげながら解説する。 環境をこれ以上悪化させないための新しい7つの提言。 |
商品の説明
地球環境をこれ以上悪化させないためには,どのような社会構造改革が必要かを提案。
地球環境をこれ以上悪化させないためには,どのような社会構造改革が必要かを提案している,一般人向けの解説書。本書では,現在環境保全のために広く行われている無用なリサイクル活動をやめ,工業製品などモノを可能な限り長期間使用することこそで資源の有効活用が図れる。そしてそれが,最終的には地球環境保全につながると説いている。
著者の言う「無用なリサイクル」とは,紙やペットボトルの回収/再生だ。この回収/再生の問題点を分離工学に携わる立場から指摘する。銅や鉄,アルミといった金属類のリサイクルと異なり,紙やペットボトルの再生は,かえって石油など天然資源の利用を増幅する結果となり,最終的には地球環境に悪い影響を与えると主張する。現在流布している"一般常識"からは一見想像もつかないような主張だが,たとえば「ペットボトル1本を再利用するには,どのくらいのコストがかかるのか」を冷静に分析するなど説得力がある。
こうした身近で行われている環境問題対策の疑問から解き起こして読者を引きつけ,1972年の「ローマクラブ報告」で指摘された「2009年の地球環境危機」をいかにして回避すべきなのかを論じている。取り扱っているテーマ自体は重たく深いが,誰でも手軽に読めるよう,一貫して平易な文章で議論を展開している。
カスタマーレビュー
環境保護に敏感で、環境のためにこれを行っているという民衆も多いはず。
しかし、その行動が本当に環境にいいのか、目に見えない部分まで考えさせてくれる本です。
環境を守るということは社会を守るということに深く関係しているのだと思いました。
この本を読んで環境のことで知識を増やし、研究をし、社会貢献できる仕事に就きたいと思いました。
環境を保護するという形はいろいろな分野、業種でできるので、幅広い職業や学生に読んで欲しいです。
著者の主張の骨子となっているのは「コスト=環境負荷(エネルギー)」であり、リサイクルに多額のコストがかかっているということは環境負荷を与えているという論理である。もちろん、資本主義社会においては必ずしも当てはまらない場合もあるが、主張として理解できる内容となっている。著者の主張を裏返すと、コストのかからない(=環境負荷の低い)リサイクルが必要といったところだろうか。
しかし、その主張を支えるデータ部分がいかにも弱い。リサイクル推進派を納得させるためには、もう少し科学的に納得が出来るデータを提示するべきであろう。リサイクルを行うためにどれくらいのエネルギーが消費されているか数値で証明できない以上はただの思いつきにすぎない。
石油からペットボトルを一個つくるコストは7.4円、しかし、使用済みのペットボトルを回収し、分別、移送し、洗浄、樹脂化、再成形して再生ペットボトルを作るコストは27.4円だという。コストが高くとも、地球環境保護に役立っているならば、ペットボトルのリサイクルは奨励されるべきであるが、コストが高いということは、それだけ多くのエネルギーを使用しているということであり、何のことはない、人びとはリサイクルによって、地球を傷めつけていると本書は主張する。
紙のリサイクルも全く同様で、リサイクルに費やされる膨大なコストは、地球環境保護の為には、鉄とアルミといった少数の例外を除けば、全く無駄であるという。
未だ使える車や、家電製品を捨てることを、メーカーも消費者も抵抗なく行っているが、メーカーは現在の表示される使用耐用年数を二倍に伸ばす努力をし、消費者はさらにその二倍の期間、大切に製品を使用するという根本的な資源の有効活用を行うべきだとも本書は訴える。
表面的にいかにも「地球に優しい」ことのように見えて、実はトータルで考えると、とんでもなく地球を傷めつけている行為を我々が行っている可能性を、様々なデーターに基づいて警告している本書は、現在、良く売れているそうだが、警世の書として一読の価値があるといえる。
著者の主張は明快だ。 リサイクルは資源をかえって余計に使い、環境を汚すだけ。いま私たちがやらなければならないのは、ものを大切にし、壊れたら修理しながら、なるべく長いあいだ使うこと。ごみは分別せずに集め、市町村で燃やして電力にし、灰は人口鉱山として埋め、将来資源が枯渇したときに取り出せるようにするべき。
エネルギーをたらふく使った「快適な」生活に安住し、リサイクルにだけ協力して事足りると考えていたら大間違い。「環境にやさしいこと」は「自己犠牲」を伴わなければならない、と著者はいう。そして、「AはAである。非AはAではない」という三段論法で成り立っている西洋の論理では、これは不可能であり、「非AはAである」ということを許す東洋の論理でこそ可能になる、という。なぜなら、個人ができる限り文化的で快適な生活を送ることは正しいとされるのが西洋の論理だが、世界中の人々がそうした生活を求めると人類はあっという間に破滅してしまうからだ。
いま全世界の人間がアメリカ人並みの「豊かな」生活をしたとすれば、21世紀の初頭にも石油は枯渇するという。「資源を使う量を減らせ、環境を汚すな」と口でいうだけなら簡単だ。当たり前のことなのだが、それを実際にひとりひとりが自らの生活のなかで実行しない限り何も変わらないということを、改めて痛感させられた本だった。
著者の考えとしては、ゴミは分類せず燃やすべきだという。この一見許しがたい意見にそれなりの論拠があることは、長年ゴミ収拾のルールに悩ませられた我々にとんでもない福音だろう。無論不精な人の擁護ではない。ものごとにはいろんな視点があるわけで、あまり正しくない方針でも続けるとそれなりに成果はある。リサイクル幻想もそれで、これから環境を考えるきっかけにでもなればムダではない。石鹸と合成洗剤のどちらが真に環境に対してやさしいかは誰にも判らないが、そのようなことはひまつぶしになる。それこそが、わたくしは環境にもよいと思う。
以前廃棄物関係の仕事をしていましたが、リサイクル関係は資源云々よりも焼却施設の処理能力がこのまま一律に焼却していたらキャパシティを超えてしまうというのが行政がリサイクルを進める一番の理由なのではないかと感じています。
この本がゴミ分別をしたくない人々の免罪符にさせられてしまわないことを祈っています。
ぜひとも、この本をを読んだとあとで自分の済む地域の焼却炉や廃棄物処理場の現状がどうなっているのか調べていただきたい気がします。
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