![]() | 環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態 (2003/06/27) ビョルン・ロンボルグ 価格:¥ 4,725 (税込) 1500 円以上国内配送料無料 商品詳細を見る 地球は本当に温暖化しているのか? エネルギー資源は本当に枯渇するのか? 公式国際統計に基づいて地球の状態を理解し、地球環境の未来に対して「データで裏付けられた希望」を持とう! |
【商品の説明】
『The Skeptical Environmentalist』の主張はこうだ。オゾン層に開いたホール(穴)は回復しつつある。アマゾンの森林は人類が誕生してからわずか14%しか減少していない。今後50年の間に絶滅する生物種はわずか0.7%である。それまでに貧困にあえぐ人々ですらより裕福になる。物事は決して十分に良い方向には動いていないとしても、私たちが教え込まれているよりも、はるかに良い方向に向かっている。――ロンボルグは、統計学の教授であり、元グリーンピースのメンバーだ。著者は、地球滅亡の危機説に繰り返し用いられているデータが、複雑すぎるうえに混乱していて、とにかく間違った使われ方をしていると言う。だからといって本書は、決して人々に安堵感や慰めを与える読み物ではない。また、何もしなくてもよいと人々を先導するような内容でもない。著者は、多くの人々が利用する数値と同じものを使って説明をする。政府機関、京都サミット、グリーンピースで扱われているのと同様のデータだ。これまで素データについて詳しく論議がされる機会はあまりなかっただろう。たとえば歴史的背景、算出方式、長所および弱点などについてだ。またロンボルグは、人類および環境危機に対して私達が持つ認識は、最新の科学や環境機関、メディアによって人為的に作られたものだと断言する。高まる人々の絶望感に対して責任を負うべき者はいないが、私達が知らされる情報に対しては責任を負うべき者はいるはずだ。真のリスクは何か、それに対して何ができるのかを知る必要があるのだ。(京都会議? これはよくない事例だろう)。それにはまず、優先順位をつけることだ。(30ペンスでオーガニック・バジルを買うのか?それとも冷たくてきれいな水をシエラレオネで買うのか?)。まだまだ手立てを講じる余地はあるのだ。パニックからは何も生まれない。
本書は、環境で話し合われている議題を見直すべきだと主張した『Silent Spring』 (邦題『沈黙の春』)の現代版ともいえる。子ども達のためにも、大人達は我々が住む世界がどのようなものかを理解しなくてはならない。これは必読の1冊なのだ。(Simon Ings, Amazon.co.uk)
著者からのコメント
『環境危機をあおってはいけない――地球環境のホントの実態』刊行によせて訳者 山形浩生
環境問題に関心を持っている人は多い。みんな環境が急速に悪化しているから、自分も少しはなんとかしなきゃ、と憂慮している。でも、環境が急速に悪化しているというのは本当だろうか? なぜみんなそう思っているんだろう。さらに環境問題となると、かなり変な議論も横行する。野菜からちょっと基準値を超える農薬が出ると、みんな大騒ぎ。環境ホルモンで人類の危機、とか。地球温暖化であちこち水没だの、東京がカイロみたいな灼熱都市になるとか、森林がほとんどなくなりかけているとか。いろんな環境団体は、真顔でそう主張し、いまの消費偏重の経済文明のままでは、地球は滅びるぞ、と脅す。ちょっと待った。それってホント? そう問いかけたのがこの本だ。いろんな環境団体の言うことは、感情的で眉唾な誇張や歪曲がかなり含まれていて信用ならないぞ。実際のデータを見てやると、いろんな部分で地球の環境問題って改善されてるじゃないか。そして悪いものだって、いますぐ地球が滅びるようなものじゃない。さらに一部の問題は、ヘタにあわてて動くとかえって有害だ、と本書は指摘する。まだ問題は残っている。でも人類はこれまでいろんな問題を解決してきたし、いまの努力を続ければ残りの問題も解決できる。文明を根底から覆すなんて無謀なことを考えず、いまの自分たちの問題解決能力を信じて取り組んでいけばいいんだよ、と。人口爆発、食料危機、、貧困増大、資源枯渇、公害、森林や生物死滅、地球温暖化等々、地球環境に関わるありとあらゆる問題について、実際のデータをもとに検証を重ねた本書は、欧米では学界でもメディアでも大論争を引き起こした。環境をめぐる理論、データ、その解釈方法を詳細にレビューし、地球環境の本当の現状と未来を詳細かつわかりやすく描きつつ、恫喝型の環境保護を否定して希望ある未来展望をもたらす、冷静で明るい環境問題の百科全書。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ロンボルグ,ビョルン
1965年生まれ。コペンハーゲン大学大学院政治科学学部博士課程修了。現在デンマークのアーハウス大学政治科学部統計学担当準教授
山形 浩生
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手シンクタンクで地域開発や ODA関連調査のかたわら、翻訳、執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【目次】
第1部 環境危機の「よく聞くお話」は本当か?
第2部 人類の福祉はどんな状態か?
第3部 人類の繁栄は維持できるのか?
第4部 公害は人間の繁栄をダメにするか?
第5部 明日の問題
第6部 世界の本当の状態
【商品の詳細】
# 単行本: 671ページ
# 出版社: 文藝春秋 (2003/6/27)
# ISBN-10: 4163650806
# ISBN-13: 978-4163650807
# 発売日: 2003/6/27
# 商品の寸法: 21 x 14.8 x 3.8 cm
【カスタマーレビュー】
チャレンジングな良書
率直に言って良書だと思う。
環境危機を伝える言説が実は極めて恣意的に選ばれたものだったりとか、視点を変えるだけで、ある状況から受ける印象というのは驚くほど変わる、ということだとか、環境を巡る定番話の多くが的外れだという筆者の指摘は多くの人にとっては驚きだろう。本書がヨーロッパで大きな議論を巻き起こしたこともうなずける。かといって筆者が環境保護を否定しているわけではない。それはなにより、「地球を大事に思ってはいる」が、「思い込みだけで行動したくはない」という筆者の姿勢に現れているし、その姿勢には好感が持てる。例え飢餓で苦しむ人が減っているからといってゼロではない。
いたずらに人々に恐怖を植え付けるのではなく、事実に基づいて優先順位を決め、長期的な環境管理を行うことが重要なわけで事態が改善しているからといって安心はするな」っていう筆者の指摘は重要だ。700ページの大著だが、読んで損はない。
気分のインチキエコロを捨てて、本当の環境保護に向かうためには
すごい。世の中のエコロ論者が使いたがる「環境は悪化する一方、いますぐ環境対策をしないと地球は破滅、生物絶滅、資源枯渇!」という論法が嘘であることを、世の代表的エコロ論者の使っている統計資料の見直しによってボコボコに論破。グリーンピースやレスター・ブラウン、環境ホルモン論者などが次々に俎上にあがります。よくある手口は、短期のデータをとって、それをものすごく長期にのばす手口。あるいは基準のまったくちがうものを比較したり、出所のわからない例示にすぎないものが、伝言ゲームで確固たる事実になったり。そのすべてを、著者は生データにまでさかのぼって検証。著者の論点は、各種施策によって環境は確実によくなっているし、人々の生活も向上しているんだ、ということ。だからエコロ論者が唱えるような、明日から生活を一変させるような話はナンセンスではあるし、まして従来の試みがまったく役にたっていないかのような言いぐさは有害無益。むしろ、各種政策が有効であることをふまえて、じゃあ何をどういう順番でやるか、冷静に見直す必要がある、と著者は主張する。これに対し、各種の学者からかなりの批判は挙がっている。こういう言い方は、環境保護努力をそぐので、多少の嘘や誇張はかまわないのだ、と主張する人までいる。でも、それはちがうだろう。本書を読んで、世の中の優しい人ぶったエセエコロジー論者の言うことを、眉にツバをつけながら聞けるようになろう。そして本当に環境――そして人々の生活向上――のために何をすべきなのか考え直そう。よい本です。
環境問題を冷静に見てみると
ロンボルグはもともとは環境主義者であったが、アメリカのジュリアン・サイモンという著名な「反」環境主義者の著作を論駁しようとして、その正しさを確認したという。環境問題のほとんどは、何か緊急の政策を要求しているように描かれ、かかれることがマスコミの常であるが、この著作でそういった緊急性はどのような分野にも存在していないことがわかる。経済学者として気になるのは、環境主義の実践にコストがかかることである。そのようなコストは直接に現在の社会問題の解決にも転用可能だからである。地球温暖化を防ぐために何兆円ものコストがかかるのなら、その金は直接に貧困層の救済に当てたほうが効率がいいのではないだろうか。著者も同意見のようだ。もう一つの感想は、環境主義に反対する人間は魔女狩りにあって、即座に何の言い訳も許されず断罪される中、環境主義の盛んな西欧でこのような果敢な科学的主張をした著者の勇気に敬服する。
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第3部 人類の繁栄は維持できるのか?
第4部 公害は人間の繁栄をダメにするか?
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【商品の詳細】
# 単行本: 671ページ
# 出版社: 文藝春秋 (2003/6/27)
# ISBN-10: 4163650806
# ISBN-13: 978-4163650807
# 発売日: 2003/6/27
# 商品の寸法: 21 x 14.8 x 3.8 cm
【カスタマーレビュー】
率直に言って良書だと思う。
環境危機を伝える言説が実は極めて恣意的に選ばれたものだったりとか、視点を変えるだけで、ある状況から受ける印象というのは驚くほど変わる、ということだとか、環境を巡る定番話の多くが的外れだという筆者の指摘は多くの人にとっては驚きだろう。本書がヨーロッパで大きな議論を巻き起こしたこともうなずける。かといって筆者が環境保護を否定しているわけではない。それはなにより、「地球を大事に思ってはいる」が、「思い込みだけで行動したくはない」という筆者の姿勢に現れているし、その姿勢には好感が持てる。例え飢餓で苦しむ人が減っているからといってゼロではない。
いたずらに人々に恐怖を植え付けるのではなく、事実に基づいて優先順位を決め、長期的な環境管理を行うことが重要なわけで事態が改善しているからといって安心はするな」っていう筆者の指摘は重要だ。700ページの大著だが、読んで損はない。
すごい。世の中のエコロ論者が使いたがる「環境は悪化する一方、いますぐ環境対策をしないと地球は破滅、生物絶滅、資源枯渇!」という論法が嘘であることを、世の代表的エコロ論者の使っている統計資料の見直しによってボコボコに論破。グリーンピースやレスター・ブラウン、環境ホルモン論者などが次々に俎上にあがります。よくある手口は、短期のデータをとって、それをものすごく長期にのばす手口。あるいは基準のまったくちがうものを比較したり、出所のわからない例示にすぎないものが、伝言ゲームで確固たる事実になったり。そのすべてを、著者は生データにまでさかのぼって検証。著者の論点は、各種施策によって環境は確実によくなっているし、人々の生活も向上しているんだ、ということ。だからエコロ論者が唱えるような、明日から生活を一変させるような話はナンセンスではあるし、まして従来の試みがまったく役にたっていないかのような言いぐさは有害無益。むしろ、各種政策が有効であることをふまえて、じゃあ何をどういう順番でやるか、冷静に見直す必要がある、と著者は主張する。これに対し、各種の学者からかなりの批判は挙がっている。こういう言い方は、環境保護努力をそぐので、多少の嘘や誇張はかまわないのだ、と主張する人までいる。でも、それはちがうだろう。本書を読んで、世の中の優しい人ぶったエセエコロジー論者の言うことを、眉にツバをつけながら聞けるようになろう。そして本当に環境――そして人々の生活向上――のために何をすべきなのか考え直そう。よい本です。
ロンボルグはもともとは環境主義者であったが、アメリカのジュリアン・サイモンという著名な「反」環境主義者の著作を論駁しようとして、その正しさを確認したという。環境問題のほとんどは、何か緊急の政策を要求しているように描かれ、かかれることがマスコミの常であるが、この著作でそういった緊急性はどのような分野にも存在していないことがわかる。経済学者として気になるのは、環境主義の実践にコストがかかることである。そのようなコストは直接に現在の社会問題の解決にも転用可能だからである。地球温暖化を防ぐために何兆円ものコストがかかるのなら、その金は直接に貧困層の救済に当てたほうが効率がいいのではないだろうか。著者も同意見のようだ。もう一つの感想は、環境主義に反対する人間は魔女狩りにあって、即座に何の言い訳も許されず断罪される中、環境主義の盛んな西欧でこのような果敢な科学的主張をした著者の勇気に敬服する。
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